■英米法について
翻訳者のプロフィール紹介でよく英米法に精通していることを押し出す方がおられますが、個々の契約が対象としている分野、例えば、物品購入契約、供給契約(サプライヤ契約)の場合は、物流、運輸、貿易(インコタームズなど)の知識、投資契約であれば金融や会計等の専門知識が肝要となります。さらにはコンピュータ、電気通信についても勉強する必要があります。翻訳という仕事は実は英語能力のほか、このような実務的な知識、経験がものをいう世界です。ビジネスにおいて必要な知識、用語をすべてマスターすることは不可能ですが、基礎を身に着けていれば細かいところは調査することができると言えます。
■当事務所のスタンスとして、翻訳文を読む実務家が本当に知りたい点に焦点をおいた翻訳をすることを心がけています